WORLD HERITAGE
パドヴァの植物園(オルト・ボタニコ)
イタリアのパドヴァ植物園は、1545年創設時の円形配置と大学の研究・教育機能を保つ文化遺産です。薬用植物、標本と植民地収集、知識交流、生物多様性・気候への保存を解説します。

ESSENTIAL FACTS
基本情報と登録基準
- 登録年
- 1997年
- 登録基準
- (2)・(3)
- 種類
- 文化遺産
- 国・地域
- イタリア
WHY IT MATTERS
この世界遺産について
円形区画と学習空間の構成
中央の円形区画、幾何学的な植栽床、壁、水路、温室、後世の拡張が研究と教育の動線をつくります。創設時の形が完全に不変とせず、植替え、建物追加、設備更新を年代別に確認します。植物個体、土壌、水、名札、標本、図書を一体の知識基盤として扱います。
歴史―医学・薬学・植物学
大学で薬用植物を正しく識別する教育から始まり、分類、解剖、生理、生態などへ研究領域が広がりました。偉大な学者だけを並べず、庭師、採集者、翻訳者、標本製作者、学生の労働を含めます。知識の変化と誤同定も記録し、現代分類を過去へ投影しません。
植物移動・植民地主義・標本倫理
世界各地の植物が交易・帝国・探検を通じて移され、栽培・医学知識が交換されました。欧州が植物を「発見」したとせず、原産地の先住民・地域社会の名称と利用知識、強制労働、収奪を確認します。標本・遺伝資源の取得、アクセスと利益配分を透明にします。
登録基準(ii)(iii)と価値
基準(ii)は植物学・医学教育と科学知識の国際交流、基準(iii)は大学植物園という研究・教育伝統の継続を評価します。検定ではイタリア、パドヴァ大学、1545年、円形配置、薬用植物、現存最古級の大学植物園、基準(ii)(iii)を整理します。
生体コレクションと気候の保全
植物は建物と異なり世代交代し、病害、外来種、猛暑、干ばつ、豪雨、水質変化へ反応します。クローン・種子・記録で系統を管理しつつ、古木の安全と遺伝的多様性を守ります。省エネルギー温室、灌水、検疫を整え、希少種の位置と取引情報を慎重に扱います。
旅行・研究・植物への配慮
開園、温室、授業、研究区画、季節展示は変わるため公式情報を必ず再確認します。植物、種子、土を採取せず、柵内へ入らず、学生・研究者の作業を妨げません。派手な花だけでなく、名札の原産地・採集履歴・保全状況を読みます。
PLAN YOUR VISIT
旅の計画・アクセス
正確なアクセス・営業情報を公式情報源から順次確認しています。訪問前は施設公式サイトと現地の公的情報をご確認ください。
料金・営業時間・交通情報は変更される場合があります。
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