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世界遺産ライブラリWORLD HERITAGE LIBRARY

WORLD HERITAGE STUDY

3級 最重要

ウェストミンスター:議会・戴冠教会・聖マーガレットを結ぶ

三つの構成資産を、ゴシックの継承、二院制、戴冠、2008年の境界変更、現在も続く用途へ対応させます。

KEY POINTS

まず覚えるポイント

  • 世界遺産は宮殿、ウェストミンスター寺院、聖マーガレット教会の三構成です。
  • 1987年に登録基準(i)(ii)(iv)で登録され、2008年に道路部分を含む軽微な境界変更が行われました。
  • 寺院は1245年以後のゴシック再建と1066年以来の戴冠教会という二つの軸を持ちます。
  • 宮殿は1834年の大火後、バリーの配置とピュージンの細部を統合して再建されました。
  • 聖マーガレット教会は寺院の別名でなく、議会関係者へ奉仕する垂直式ゴシックの教会です。
  • 真正性は材料と形だけでなく、議会、礼拝、戴冠という継続用途にも支えられます。

三構成を役割で分ける

世界遺産名は宮殿だけではありません。ウェストミンスター宮殿は二院制議会、ウェストミンスター寺院は戴冠と礼拝、聖マーガレット教会は議会関係者と地域の礼拝を担います。三つを役割で分けてから、近接する意味を考えます。

11世紀から現在までを一本にしない

エドワード懺悔王が11世紀に宮殿と寺院を整え、1066年にウィリアム1世が戴冠しました。寺院は1245年以後にヘンリー3世がゴシックで再建し、宮殿は1834年の大火後に再建されました。現在の外観をすべて同じ年代としません。

寺院は建築と儀礼の両方を見る

寺院には13世紀から16世紀へ続くゴシックの諸段階、エドワード懺悔王の聖廟、王墓、ヘンリー7世礼拝堂があります。戴冠式と墓所だけでなく、今も日々の礼拝が行われるRoyal Peculiarである点が継続用途を示します。

1834年以後の宮殿再建を整理する

大火後の1836年にバリー案が選ばれ、1840年に建設が始まりました。バリーは配置、ピュージンはゴシックの細部と装飾へ大きく貢献しました。中世のウェストミンスター・ホールなどを残し、新しい上院・下院へ組み込みました。

聖マーガレット教会を第三要素として覚える

聖マーガレット教会は12世紀に始まり、15世紀末から16世紀初めに再建された垂直式ゴシックの教会です。1614年以後は議長と庶民院に関わる礼拝の場となりました。寺院の別名でも宮殿の礼拝室でもありません。

三基準を対応させる

登録基準(i)は寺院に連続する英国ゴシックの芸術、(ii)は寺院から19世紀宮殿のゴシック・リヴァイヴァルへの影響、(iv)は三建物が約九世紀の議会君主制を具体化する点です。番号だけでなく、対象と理由を一対一で結びます。

2008年は道路部分をつないだ

1987年の登録後、2008年の軽微な境界変更で、分かれていた構成部分の間の道路が資産へ含まれました。新しい大建築を追加した拡張ではなく、三構成を一つの連続した集合として明確にする変更です。

真正性は現役用途にもある

寺院の礼拝と戴冠、宮殿の議会、聖マーガレット教会の奉仕が続きます。材料、形、装飾に加えて、歴史的な機能が継続することを真正性へ結びます。観光客向けに保存された無人の博物館とは説明しません。

完全性はテムズ川側の輪郭まで見る

三建物の位置関係、尖塔と塔の輪郭、テムズ川からの眺望が価値を伝えます。道路交通、高層開発、混雑、保安設備、老朽化した宮殿の設備は、建物内部だけでなく集合の見え方と利用へ影響します。

民主主義の完成品としない

宮殿は議会制度の象徴ですが、建物の完成時に政治参加が万人へ開かれていたわけではありません。参政権、帝国、宗派、階級、性別を別の歴史資料で検討し、壮大な建築を制度の無条件な賛美へ変えません。

比較で違いを確認する

ロンドン塔は王権と要塞、ヴェルサイユは宮廷と庭園、ストーンヘンジとエーヴベリーは先史時代の景観です。ウェストミンスターは議会、戴冠教会、議会の礼拝教会が現役で隣接します。

世界遺産検定の答案にする

「英国・ロンドン、1987年、基準(i)(ii)(iv)、2008年境界変更」を基本にします。次に宮殿=バリーとピュージン、寺院=ヘンリー3世と戴冠、聖マーガレット=議会の礼拝を対応させます。Big Benだけを答えず、三建物とゴシックの継承を説明します。

参考資料

COMPARE

間違えやすいポイント

Big Benや宮殿だけを世界遺産全体とせず、2008年は新建築の大規模追加ではなく、道路部分で三構成をつないだ軽微な境界変更です。

MEMORY TIP

理解と記憶の手掛かり

「宮殿=議会、寺院=戴冠、聖マーガレット=議会の礼拝」を入口に、(i)=寺院芸術、(ii)=ゴシックの影響、(iv)=議会君主制へ結びます。